この素材の性質
モヘヤ(英:mohair)はアンゴラヤギ(Angora goat)の毛、また、それらからつくった織物をいいます。アンゴラウサギ (Angora rabbit) の毛「アンゴラ」を含める場合もあります。主要産地はトルコ、南アメリカ、アメリカテキサス州で、トルコでは年に1回毛刈りを行うため、長い繊維を産出しています。羊の毛は「ウール」ですが、他の獣毛(山羊も含んで)は「ヘヤー」と呼ばれます。カシミヤ、モヘヤ、アルパカ、アンゴラなどを高級獣毛と呼び、主として動物の産毛(うぶげ)を使うことで、特有の柔らかく、ぬめりのあるものができあがります。
通常モヘアはウールやナイロンなどと混ぜて編まれます。コートやセーターなどの防寒着用素材として利用されることが多く、標準的なサイズは、繊維の太さ10~30ミクロン、長さ100~130mmです。 毛色は純白色・淡黄色、または銀白色を帯びており、絹のような光沢感があります。毛足が長く手触りはたいへん滑らかです。通気性がよく、繊維の腰が強いのが特長ですが、製品から毛落ちしやすい、静電気が起きやすいといった短所もあります。羊毛独特のクリンプはほとんどなく、紡績がむずかしく特殊な技術を必要とします。
阪急電鉄では、一部を除き車両の座席にゴールデンオリーブ色のアンゴラ山羊の毛の毛織物が用いてられています。
素材の主な用途
コート、スーツ、セーター、手袋、ショール、毛布など。
印刷の可否・手順
【印刷の可否】
○
酸性染料インクを用いて印刷します。 前処理、蒸し、洗いの工程が必要です。GCCでの実績はありません。
印刷サンプルギャラリー
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