この素材の性質
1997年4月から施行された容器包装リサイクル法で、PETボトルが再商品義務対象製品となったため、回収されたPETボトルから再生したPETフレークスを用いた再生ポリエステル繊維が生産されるようになりました。
再生ポリエステルの生地は、もともとポリエステル繊維の原料と同じため、粉砕し、溶かしなおすことで使用済みペットボトルがポリエステル繊維に再生されます。この方法はマテリアルリサイクルと呼ばれます。2002年からは、ケミカルリサイクル技術が実用化され、バージン原料で作るものと同等の再生ポリエステル繊維の供給が可能となっています。
繊維はダクロン(アメリカ・デュポンの商標)、テトロン(帝人と東レの共同商標)などの商品名のままで呼ばれることが多く、特長はポリエステル繊維と同じくナイロンに次ぐ強度を持っており、磨耗に強く、耐久性があり、耐熱性が高いということです。
南アフリカで開催されたサッカーのワールドカップで、あるスポーツ用品メーカーが100%再生ポリエステルの生地を使用したユニホームを9か国の代表チームに提供しました。 1枚のユニホームに最大約8本分の空ペットボトルを使用するそうで、材料に使われた空ペットボトルは主に日本と台湾から集められたそうです。また、フリースにも再生ポリエステルが使用されています。
素材の主な用途
作業服、Tシャツ、ユニフォーム、ワイシャツ、エプロン、靴下、帽子等の雑貨小物、カーペットやカーテンなど。
印刷の可否・手順
【印刷の可否】
○
昇華染料インクを用いて印刷します。昇華転写、またはダイレクト昇華。
印刷サンプルギャラリー
- 印刷サンプルギャラリーはありません
関連する基材・素材
